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クリスマスがやってくる

今年もクリスマスがやってくる。街は煌びやかに装飾されにわかにお祭りの装いを感じさせるが、国民の大半が非キリスト教徒であるこの国で、何故異教の祖の誕生日をこうも大々的に祝わねばならぬのか。サンタクロースがやってくるのを今か今かと待ちわびる幼子ならばまだしも、図らずも大きなお友達となってしまった今となってはケンタッキー・フライド・チキンといちごのショートケーキを食べる以外の楽しみを僕は知らない。

そうやって慎ましやかに鶏とケーキを食べて過ごすだけならよいが、男汁を不潔に滾らせた一部の層で「クリスマス終了のお知らせ」なるものを声高に叫んで遊ぶ風習があると聞く。彼らは「前日に雪が振って当日は雨がふってぐちょぐちょの路面状況になってしまえ」だとか「そんでもってせっかく買ったケーキをひっくり返して台なしにしてしまえ」などと中途採用にリアルな妄想を膨らませて、人々の不幸を祈っているのだ。

しかしながら、そんな彼らにもサンタクロースにお手紙を書いてクリスマスの到来を今か今かと待ち望むような可愛い時代があったのだ。月日の移ろいとはかくも残酷なものなのだなぁ。