読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ファーブルと僕の馴れ初め

誰にでも“些細なことだが忘れられない記憶”というものがあるものだ。
日常生活で思い出されることは滅多にないが、ふとした瞬間にまるで不死鳥の如くありありと蘇る、そういった類のやつだ。
そんな“記憶”の一つを今日はお話しようと思う。
この記憶は特に僕が思い込みで行動して手痛い失敗を喰らったときに思いだされる、ちょっとした教訓じみた話だ。

ちょっと長い前置

小学生だった頃、お昼休みは決まってクラス対抗サッカー(たまにドッヂボール)で、体育が得意な男子がFWをやり(やりたくもないのに人数合わせのために呼ばれた)僕はDFかGKをいつもやらさせられていた。*1
FW陣が無茶な攻撃を仕掛けた挙句、カウンターを喰らって失点する、というのが我がクラスの敗北の方程式だったのだが、失点の度にFW陣は怒りの矛先をDF陣に向けた。*2
試合に勝ったら点を獲ったFWのおかげ、負けたら点を取られたDFの責任。
とまぁ、そんな理不尽な仕打ちに嫌気がさした僕は昼休みが始まると急いで図書室に行くようになった。教室で暇そうにしているとサッカーに駆り出されるし、実際教室は暇だったからだ。

偉人の伝記

図書室では“ブラックジャック”とか“はだしのゲン”みたいな数少ない漫画と“ホームズ”シリーズをよく読んだ。
だが、特に熱中したのは世界の偉人の伝記をマンガで読めるやつだ。
ヘレンケラー、野口英世、ナイチンゲールなどなど、小学校にあった偉人伝記マンガは全て読んだが、その中でもっとも印象に残ってる話が

ファーブル 『昆虫記』を書いた虫の詩人 (学習漫画 世界の伝記)

ファーブル 『昆虫記』を書いた虫の詩人 (学習漫画 世界の伝記)


このファーブルの少年時代のフィクションなんだかノンフィクションなんだかよく分らない、こんなエピソードだ。

それは太陽の日差しが眩しい日のことだった。
草原か何かに仰向けに寝そべっていたファーブルはあることに気がついた。
目を開けていると眩しいが、目を閉じると眩しくない!
次に、目を閉じて口をパクパクさせてみると...
口を開けても閉じても眩しくない!
ファーブルは走って先生の所へ行き嬉しそうにこう言った
「先生!人は口じゃなくて目で物を見るんだ!」
それを聞いたクラスメイトは「ちょwwゆとりww」と笑ったが、先生だけはファーブルのことを褒めたのでした...

この話が与えた影響

この話は小学生だった僕に「思い込みの恐怖」と写った。
「この本はファーブルの伝記」→「ファーブルは偉人」→「ファーブルは正しいはず」→「クラスメイトあほすww」
という短絡的な発想で
ファーブルのように人に言われたことを勝手に鵜呑みにしないで自分の頭で考えるようにしよう!
と誓ったのだった。*3

結論

そんなわけで、以来僕は思い込みで行動して失敗するたびにこの話を思い出すのです。
そして、今日またこの話を思い出しこうやって日記を書いているわけです。察して下さい・・・。

*1:僕は体育得意だったけど、彼らとはあまり仲が良くなかった

*2:一生懸命ボールを追い過ぎてサッカーゴールを破壊してしまったことがあるんだが、それはまた別の話。

*3:思いっきり漫画の内容鵜呑みにしてるじゃん!!っていう突っ込みはなしの方向でw